毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。
※この記事は2月20日(月)に放送された内容です。
橿原神宮前駅の西口から歩いてすぐにある「DDG PIZZA」です。とってもおしゃれな内装で、かわいいピザのキャラクターがお出迎えしてくれます。
そもそもナポリピッツァとはどういったものを指すのでしょうか?
代表・小竹 正晃さん
「イタリア、ナポリ発祥のピッツァで小麦粉と塩、お水とイーストのみで生地を作ってそれを手でのばしてトッピングし、高温の窯で焼いた料理をナポリピッツァといいます。」
材料は非常にシンプルですが分量配合も細かく厳しく決まっているとか。
メニューはトマトベースとチーズベースに大きく分かれ、現在18種類のピッツァが楽しめます。
実は代表の小竹さん、日本ナポリピッツァ職人協会の役員として全国のピッツァ職人をサポートする立場なんだそうです!
そんな凄腕が焼き上げるナポリピッツァを食べることができます。
まずいただくのは職人の腕の差が出るという「マルゲリータピッツァ」。
代表・小竹 正晃さん
「かつてイタリアの王女様のためにイタリアの国旗をイメージして焼いたのが始まりのピザです。基本的にトマトソース、バジル、モッツァレラチーズと組み合わせが決まっているので職人やお店の特色が表れやすいピッツァだと思います。」
チーズの塩味とうま味を引き立てるトマトソ-スの酸味とコクがたまりません。
代表・小竹 正晃さん
「トマトソースは10種類以上試作して、その中で一番自分の生地に合うものを選んで使っています。」
そして、生地はイタリアと国産の小麦化をミックスして使用し、常温で熟成。温度変化の少ない大理石の台を使うのもナポリピッツァの伝統なんだとか。
窯の温度は400度以上。およそ1分半で一気に焼き上げます。だから耳までもちもちでおいしいんです。
代表・小竹 正晃さん
「ナポリピッツァは生地まで食べてもらう料理なので、耳の淵まで食べてもらえたらうれしいですね。」
続いてはチーズベースの中から、おすすめの「チッチョリ」というピッツァをいただくことに。
すごく香ばしいチーズの香りがします。
代表・小竹 正晃さん
「チッチョリというのがナポリの料理になります。豚バラの塩漬けを低温の油でじっくり火を通してコンフィにしたものをチッチョリといいます。当店は自家製で3時間ほど低温調理して造っています。今回はモッツァレラチーズともう一つ、リコッタチーズというイタリアのクリームチーズを使っています。チーズは自家製で作っているのですが、クリーミーさとさわやかな酸味ですごくバランスのいいチーズだと思います。」
マルゲリータと比べると酸味が光っていて、よりチーズを楽しめます。豚肉もとっても柔らかいです。
そしてイタリアといえばデザート。「パンナコッタ」なんですが…
代表・小竹 正晃さん
「ゼラチンを使わずに卵白を使う、イタリアでもクラシックなレシピでやっています。どちらかというとねっとりしたプリンのような、濃厚な味に仕上がっています。いろいろ諸説はあるんですが、その中でも発祥のレシピの一つだといわれています。」
牛乳でプルプルのイメージとは別物の、固めのプリンのようなパンナコッタ。口に入れるとなめらかな食感でした。上にはカラメルがかかっていて、香ばしさとほろ苦さがアクセントになっています。
メニューの種類が豊富なので、制覇したくて通いつめたくなっちゃいますよね。ワインも80種類以上用意されているとか。
本格的なのにお値段はかなりリーズナブル。100円引きで小さめサイズも注文可能なので、テイクアウトで注文される方も。冷めてもおいしいですが、温めなおしはレンジやオーブンよりもフライパンがおすすめです。
店の名前のDDGはデイドリームジャイアントの略で、白昼夢のように夢中になれるようなお店やピッツァでありたいと思ってそういった名前にされているそうです。そんな小竹さんのこれからの夢は―
代表・小竹 正晃さん
「この地域の人のためにナポリピッツァが根付いて、ナポリピッツァが日常にあるようなそんなお店になっていければいいなと思います。ナポリピッツァを初めて食べる方が多いので、そういった方においしいと言っていただいたり、二度三度と来ていただいてるのがすごくうれしいですね。」
■店名 DDG PIZZA
■住所 橿原市久米町533-1
■営業時間 昼11:30~14:00
夜17:00~22:00
■休日 月曜日+月二回不定休
■お問い合わせ 0744-27-0620
※この記事は取材当時の情報です。