毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「ここナラええやん」と題して、笑福亭鉄瓶が「ここやったら行ってみてもええやんかぁ」と思うオススメスポットを独自の目線で紹介します!
※この記事は5月12日(金)に放送された内容です。
今回は御所市の薬水駅(くすりみずえき)へ。どんなものがあるか楽しみです。
駅から山間に入っていくと赤い橋。橋の先に「cafe Tsumugu(つむぐ)」の文字が見えたのでさっそく伺います。広い敷地のお店の前で、かわいい2頭のヤギがのんびりと草を食んでいます。 お店の中も広く、かわいらしいおしゃれな作りです。
オーナー・麻畠 淑示さん
「オープンしてちょうど2年たちました。もともとここが私の祖父の家だったのをリノベーションをしました。もともとはカーテンなどのレースを作っていた工場なんですよ。」
カフェのチェーン店で勤め、その後オーストラリアで勉強しオープンしたというTsumuguさん。机の上にかかっているレースはおじいさまの手作りとのことで、とても素敵です。
お店の一角で地元の野菜の販売もされ、もちろんカフェのお料理にも使われているそうです。ランチメニューはカレー、コテージパイやハンバーガーなど。コテージパイというのが気になったのですが、どういった料理なのでしょうか?
オーナー・麻畠 淑示さん
「コテージパイはイギリスの家庭料理で、おふくろの味みたいな感じでよく食べられています。」
なかなか食べる機会のないイギリスの家庭料理が楽しめるということで、注文してみました。食器ひとつひとつがかわいらしく、できたてのコテージパイは、まだ器のふちでスープがふつふつと揺れています。
温かいうちに一口いただくと、トマトの酸味と上にのっているマッシュポテトのまろやかさがベストマッチ。こんがり焼けたポテトのさくっとした食感とパイの中身のとろっとした食感の違いが楽しいです。
まだイギリスを感じたい人にはもう一つ。これぞイギリス本場の「アフタヌーンティー」です。
Tsumuguさんでは月ごとにテーマを変えているそうなのですが、今回はあじさいがテーマとのこと。3段のケーキスタンドは下から食べるのがセオリー。一番下の段はごはん系から、上の段になるほどスイーツになっていきます。素朴な焼き菓子のスコーンは食後にゆったり食べるのにぴったりです。
落ち着いた時間を過ごさせていただいた店内からでると、外にテントが。5月末に予約制でソロキャンプ限定のキャンプ場がオープン予定とのこと。
同じく5月末には秘密の部屋にサウナをオープンするそうで、幅広い楽しみ方ができる楽しいお店でした。
■店名 Tsumugu(つむぐ)
■住所 御所市朝町83
■電話 0745-49-0408
■営業時間 10:00~17:00
■定休日 月・火曜
お次は花の寺「船宿寺」へ。
関西・花の寺25箇所のひとつというお寺は、敷地に入ってすぐきれいな植木が目に入ります。先代住職の菅原さんに、お寺の中を案内していただきました。
先代住職・菅原 正光さん
「船宿寺は再来年で1300年になります。昔からつつじ類がたくさん植えられておりますね。」
つつじは例年より10日ほど早く咲いていて、この時はオオテマリという真っ白な花が毬のように咲く花が盛りを過ぎようとしていました。満開を過ぎているとは思えない姿に思わず圧倒されます。
海のない県、奈良県にある船宿寺。名前の由来を伺いました。
先代住職・菅原 正光さん
「地名を調べてもらったんですが、大阪が海だった時はここ(船宿寺)まで海だったそうです。」
なるほど、船の宿と書いて船宿寺と書くのも納得です。かつてここには海があり、船が行き交い、お寺に参りに来た人も同じように花に癒されていたのかもしれないと思うとロマンがありますね。
本堂の奥には「しゃくなげの森」があり、綺麗なシャクナゲが訪れた人を迎えてくれました。一年を通し、花以外にも草木が色を変えていくのを愛でられる船宿寺、とても心洗われる空間です。
御所市でたっぷり癒しを浴びることができました。一人静かに、ゆったりと癒されたい方はぜひ訪れてみてください。
■名前 船宿寺
■住所 御所市五百家484
■拝観時間 8:00~17:00
■拝観料 無料(春の花の時期 大人400円)
※この記事は取材当時の情報です。