小さなお店に世界が広がる!世界の伝統菓子・郷土菓子が並ぶお菓子屋さん

昭和レトロで人気を集める中、新店が次々とオープンし盛り上がりを見せ、近鉄・JR奈良駅のどちらからもアクセス抜群の油坂船橋商店街。

そんな中に、アンティークな雰囲気がかわいい焼き菓子のお店があります。「pastane 蓮蓮(パスターネ はすはす)」です。

もとはレンタルキッチンなどでお菓子を製作し、イベントやマルシェでの出店を中心に販売していた「pastane 蓮蓮」。工房を持ちたいと考えていたところ、前店の店主と縁があり、満を持して2023年4月に船橋商店街にオープンしました。少し変わった響きの店名の”Pastane”は、トルコ語で「お菓子屋」を指すそう。そんな「pastane 蓮蓮」では世界の伝統菓子と郷土菓子を販売しています。

こぢんまりとした店内には、ケーキが並ぶショーウィンドウと、焼き菓子が並ぶアンティークのカップボードが。お馴染みのものから、見たことのないものまで、様々なお菓子が所狭しと並びます。

「pastane 蓮蓮」の看板商品は、「ヴィクトリアサンドイッチケーキ」です。

ヴィクトリアサンドイッチケーキ¥380(税込)

かのヴィクトリア女王が夫のアルバート公を亡くして深く悲しんでいるなか、貴族たちが女王を慰めるために開いたお茶会に出されたケーキで、今でもティータイムの定番として残るイギリスの伝統的お菓子です。バターの香りが濃厚なしっとりとしたパウンドケーキに、カシスとブルーベリーのジャムを挟んで粉砂糖をまぶしたもの。シンプルがゆえにごまかしのきかない、素材と腕を試されるケーキです。

さらに、イギリスといえば思い浮かぶのは「ブリティッシュスコーン」。

外側がさっくり、中はしっとりふんわりとした食感で、口内の水分が取られないスコーンです。小麦とバターの香りが、すっきりとした紅茶との相性抜群!

他にも、イギリス伝統のお菓子でオートミールを使用した手軽なスティックタイプのお菓子「フラップジャック」や、カナダの国民が愛するお菓子「バタータルト」、ベルギー発祥のシナモン、カルダモン、クローブなどのスパイスが入った「スペキュロス」なども。

ベルギーの伝統菓子・スペキュロス

フランス南西部ボルドー地方の伝統的な焼き菓子で、手軽に食べられる大きさともちもち食感で老若男女問わず人気の「カヌレ・ド・ボルドー」や、スペイン・カタルーニャ地方の代表的なお菓子で、クレームブリュレの原型ともいわれる「クレマ・カタラーナ」など、初めて聞く名前…だけど食べてみたくなる…。そんな魅力的なお菓子が並びます。

マロンニューヨークチーズケーキ

イートインも対応しており、専用スペースの家具も、もちろん英国のアンティーク。4人掛けと2人掛けのテーブルが1つずつあり、店内のお菓子と一緒にコーヒーや紅茶を味わうことができます。

フランス南西部ボルドー地方の伝統的な焼き菓子「カヌレ・ド・ボルドー(カヌレ)」

国産の小麦粉・赤玉卵・きび砂糖やてんさい糖を使用し、添加物をなるべく控えめに。そんなこだわりが詰まった「pastane 蓮蓮」。今後、どういうお店にしていきたいかを聞いてみました。

pastane 蓮蓮・森田 絵理さん
「他ではあまり見ない珍しいお菓子や、魅力あるケーキなど、少し個性的な興味が出るようなお店にしたいです。また食べたい、また来たいと思って、特別じゃなく生活の一部として利用していただけけるような、細く長く続けられるお店になることが目標です。」

ラインアップはほぼ毎日変わるので、訪れるたびに新しい出会いがあるのも楽しみの一つ。足しげく通うことでお菓子で世界一周も夢じゃないかもしれません。味はもちろん、歴史や由来、エピソードも一緒に味わう「pastane 蓮蓮」のお菓子を添えて、普段のおやつタイムをちょっと特別なティータイムにしてみませんか?

■店名 pastane 蓮蓮

■住所 奈良市芝辻町11-43 シティホームズ114

■営業時間 10時-17時

■定休日 月火木日

■電話 080-8756-1732

■アクセス 近鉄奈良駅、JR奈良駅より徒歩7分・バス船橋商店街より徒歩約1分

■備考 InstagramのDM・コメント、電話より問い合わせ、取り置き、予約受付が可能です。

※この記事は取材当時の情報です。

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