リクエストがメニューに!?ユニークなピンチョス専門店

毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店をつないで紹介していきます。

※この記事は11月13日(月)に放送された内容です。

今や奈良屈指のグルメエリアとなったならまちですが、今回訪れるお店はちょっと変わったメニューとスタイルで話題なんだとか。それがここ、「奈良料理 mikado」です。

早速出てきたのはケーキのように具材が彩り豊かに重ねられた料理です。

店主・原田 晃輔さん

「ピンチョスと言って、もともとはスペインのお料理なんですけどピンチョというのが串という意味ですね。」

ピンチョスといえば、パンの上にトマトや生ハム、チーズが重なっているもののイメージがある人も多いのでは。しかしここ、奈良料理 mikadoはピンチョスだけにこだわった専門店。現在、見た目も味もバリエーション豊富な20種類のピンチョスが楽しめるんです。

お皿の上にずらっと並ぶとまるでコース料理の一品のような風格が。さらに、メニューには驚きの秘密が…!

店主・原田 晃輔さん

「お客様からリクエストをとっています。机の上のリクエストカードに、自由に好きな食材を箇条書きで、もし思いつけばメニューの名前も考えてもらうとそれがメニューになるかも…という面白い事をしています。」

つまり、これらのピンチョスは、お客さんのアイデアをメニュー化したものなんです。

FUNCTION 奈良醸造クラフトビール 800円(税込)

それでは、こだわりのクラフトビールと一緒にいただいていきましょう。まずは、砂肝のピンチョスです。

店主・原田 晃輔さん

「ピンチョスの下にあるのは八丁味噌のソースですね。上に点々と乗っている茶色いのは「柿須賀」という奈良の銘菓をソースっぽくしています。」

Combination 400円(税込)

砂肝はサクサクの歯ごたえ、たれが濃くて甘く、食べた後にビールを流し込むと相性抜群!ビールは少し白ワインのような風味のホップが使われているそう。柑橘系の甘みとさわやかさがあって飲みやすい味わいです。

次は、お店の名前を冠する「帝/mikado」をいただきます。

帝/mikado 500円(税込)

お野菜の生春巻きに和風の味をつけた手作りのローストビーフをくるりと巻いたもので、上に載っているのは鶏節という、鶏の胸肉から作られたカツオ節のようなものだとか。一口でいただくと、口からあふれ出そうになる見た目以上のボリューム感!

続いては、2人のお子さんが書いた可愛らしいリクエストカード。イカとウニを使った創作ピンチョスの考案元となりました。その名も「ドン・ポイズン」!

ドン・ポイズン 400円(税込)

ウニのソースとボイルしたイカを合わせ、大人も楽しめるメニューになっています。それにしても、お客様からのざっくりな要望に応えるのは難しいのでは?

店主・原田 晃輔さん

「それが楽しみでもあるし、今までなかった発想も生まれたりします。」

ドン・ポイズンはイカが非常に柔らかく、ウニのソースとパンが絶妙なマッチです。

リクエストカードの中には、プロの料理人?と思わせる具体的なリクエストも。

リクエストで生まれたメニューの一つ、「猿沢」がその一つです。

猿沢 400円(税込)

見事メニューが採用されると、お店のインスタグラムで発表されるそう。

続いてはピンチョスが並ぶ中では異彩を放つ、もなかです。

奈良最中 500円(税込)

「奈良最中」というこちらの商品、さっそく最中の蓋を閉じて一口…。奈良漬けの風味が口の中に広がります。そしてほのかな苦みとコクがあるソースもベストマッチ。なんとこちら、フォアグラを使ったムースが入っているんです!

訪れたら必ず注文したくなるメニューでした。

最後にいただくのは「パンタステイック‼」です。

パンタスティック‼ 450円(税込)

パンの上に小さな春巻きが乗っているピンチョスで、パンは以前にもご紹介した「コンフェクション」さんのバゲットを使用しているそう。

地域のお店同士の繋がりを感じます。春巻きというと、おかずで食べるようなしょっぱいイメージです。しかし、食べてみるとびっくり!中にはキャラメルソースが入っていて、甘さが口の中に広がります。

意外な組み合わせを楽しみつつおいしいお酒も楽しめるmikadoさんの今後の目標は?

店主・原田 晃輔さん

「お客様のリクエストは取り入れつつ、今は洋風っぽい味にはなっているんですけど、もう少し奈良っぽく和の要素もとりいれていきたいです。」

これからもどんどん新しくて楽しい、和製スペイン料理のようなピンチョスを発信していってほしいですね。ぜひ皆さんも飲むもよし、食べるもよし、リクエストすればもしかしたらお店のメニューになるかも?いろんなワクワクが待っている、奈良料理 mikadoさんを訪れてみてはいかがでしょうか。

※この記事は取材当時の情報です。

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