凄腕料理人の日本料理で春を堪能します♡

毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店をつないで紹介していきます。

※この記事は10月2日(月)に放送された内容です。

今回は奈良市左京4丁目にある2023年11月20日にオープンした「本城」を訪れました。

オープンしてまだ間もないですが、3カ月先まで予約でいっぱいの大人気店です。

人気の秘訣は、店主の本城 達也さんの経歴にあります。かつてすごい方に料理を提供したことがあるそう。そのお方とは…。

店主・本城 達也さん

「(当時の)天皇皇后両陛下です。」

本城さんは、1994年に天皇皇后両陛下に料理を振舞ったことがあり、もともとはパリ日本大使館の公邸料理人だった、素晴らしい経歴を持つ職人さんです。そんなすご腕の料理人が手がける懐石コースをいただきました!

1品目は「えんどう豆のあんかけ」です。

春らしい、かわいい緑色のあんの下は自家製のお豆腐。上に乗っている桜の花びらの形をしているのは、ゆり根です。ズワイガニも入っていて、コクのあるまろやかな味です。

最初に春をイメージした淡い味付けで、寒いので温かいお料理でまったりとしてもらおう、というねらいで出されているそうで、あっという間に本城ワールドへ引き込まれます。

2品目はお造りなのですが、出てきてびっくり!良い意味で日本料理じゃないような見た目です。趣向を変えてサラダ仕立てにしたそうです。

店主・本城 達也さん

「奥がヨコワ(マグロの幼魚)、手前が明石のタイです。」

ポン酢の酸味をゴマダレでまろやかに。あっさりとしたしゃぶしゃぶのような感じで楽しむことができます。

3品目は吸物です。たけのこや菜の花、目で見て舌で味わって春を感じる和食ならではの演出が。

そして、メインの一皿は「焼物・雛祭り・八寸」です。料理から春を感じられます。

真ん中の赤色のものは「赤こんにゃくと白和えと空豆の白衣」です。赤こんにゃくと空豆で豆腐の白和えが挟まれており、食べてみると口の中で白和えの味わいに。左の奥には、ひな祭りを意識して菱餅に見立てた三段しんじょう(練りもの)です。

右側の焼いたブリは、ふきのとうとあえた味噌でいただくのですが、ふきのとうの苦さとぶりの甘さがあいまって抜群に美味しいです!

素材にこだわり手間をかけて作られたお料理は贅沢だけどやさしい味でした。

最後に、今後、どのようなお店にされていきたいか聞いてみました。

店主・本城 達也さん

「奈良でのんびりとお店を構えたいなとおもっていた。地元の方に極力安価でたのしんでもらえる、気楽に来てもらえるお店にしたい。目標は、普段の食事を少しだけ贅沢にするお店にすることです。」

和食の素晴らしさや食べ方など、日本料理を気さくに教えていただきながらいただくことができる本城。ぜひ食べにいってみてください。

※予約の電話は休憩時間(14:30~17:00)に受付けています。

※この記事は取材当時の情報です。

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