なんだか今年は暑くなるのが早いように感じますね。今回は、来たる日本の夏に欠かせない食べ物…そう"そうめん"です。奈良と言えばそうめんを代表する「三輪そうめん」の有名な産地。今回はそんな"そうめん"の専門店をご紹介します。近鉄奈良駅から徒歩15分、古民家の奥ゆかしい雰囲気が人気のエリア「ならまち」にあるのは「そうめん処 スルスル」さんです。
4月26日にオープンしたばかりの新星さんで、今までありそうでなかった"そうめん"を専門に取り扱うお食事処なんです。
「創作」そうめんってなに?
オーナーの竹田さんはイタリアン・フレンチを学んできた腕利きのシェフ。その経験を活かし「そうめんは家で食べるもの」というイメージを払拭し、特別なものとするべく、味はもちろん見た目にもこだわった華やかなそうめんメニューを考案されました。早速お店のオススメを伺うと「こちらではそうめんをコーススタイルでお出ししているんです。」とのこと。えっ?そうめんのコース!?聞いたことがありません!はたしてどのようなメニューが登場するのでしょうか?
前菜からデザートまで
コースのランチセットにはお好きなそうめん1品(4種類から選べます)、前菜3種盛り合わせ、季節のデザート、食後のドリンク(コーヒーまたはほうじ茶)が付いています。
「鯛だし」が好きで、こだわりがあるという店長の竹田さん。女性に大人気という「つめたい鯛のトマトだしそうめん」をいただくことにしました。解放感がありつつ、とっても落ち着く空間で待つこと10分ほどでしょうか。ほどなく運ばれてきたのは野菜がたっぷりトッピングされた、パスタと見まがうほど豪華な一皿です。
こちらには三輪そうめんの産地・桜井市にある「勇製麺」さんの小麦を皮ごと挽いた"全粒粉"で造った太そうめんを使用。麺が通常より太いため、スープがしっかりと麺に絡みます。トマトの清涼感とバジルソースの香りが火照った体に涼を与え、まさに夏にふさわしい逸品!美味しい!パスタほど麺が重くないため"スルスル"と食べ進めることができます。
さらにエビ、パプリカ、ズッキーニ、さらにチーズなどイタリアンでおなじみの具材たちが華やかに彩りを添えていて、マリネされたシャキシャキの夏野菜、そしてプリップリのエビは食べごたえ抜群!鯛だしベースのスープにはしっかりめに魚介の味が染み出ています。バジルソースがかかった部分は、また一風違った味わいがするのも楽しいです!スープまで完食される方もたくさんいるのだとか…これは納得の美味しさです…。あっという間に完食してしまいました。
「スルスル」さんでは出来る限り奈良県産の食材を使用されていて、前菜には自家製の奈良漬けを練り込んだ鶏ハムを提供されています。
さらに、デザートの自家製パンナコッタには奈良の名産「柿」のコンフィチュールが。柿の甘い蜜の部分をそのまま食べているようなソースに仕上がっています。
また、食後にいただける(コーヒーかほうじ茶から選べますよ!)ほうじ茶には月ヶ瀬の茶葉を使用されています。観光客の方には、そうめんをはじめ、奈良の食材をたっぷり楽しんでいただけます。
「つめたい鯛のトマトだしそうめん」のほか、選べるそうめんをご紹介。
■鯛だしそうめん
鯛のアラをじっくりと煮てとったおだしが絶品です。
■豚しゃぶと焼きねぎそうめん
かつお、昆布、しいたけからとった和風だしのそうめん。夏は冷たいそうめん、冬は温かくにゅうめんとしてどうぞ。
お酒もいただけちゃうんです!
ビールをはじめ、奈良の酒蔵「春鹿」さんの日本酒もあります。前菜とお酒を一緒に楽しんで、〆にそうめんを…なんて楽しみ方ができちゃうのも「スルスル」さんの魅力。カウンターも4席ありますので、おひとり様でもフラッと立ち寄れるのがいいですよね。
ぜひ奈良のそうめんを食べて欲しい
新緑が美しい初夏のならまち。ぜひ、観光やお散歩の途中に「スルスル」さんの創作そうめんを食べに立ち寄ってみてください。きっと奈良が誇るそうめんの魅力に気付いていただけるはずです!
※この記事は取材当時の情報です。
■店 名 そうめん処 スルスル
■住 所 奈良市元興寺町19
■電 話 0742-23-6435
■営業時間 11:00~18:00(Lo.17:30)
■定休日 火曜日