【お花見特集2020】桜の名所の代表格「吉野山」で出会う神秘の風景

東京では観測史上最速の開花宣言となり、いよいよ桜のシーズンを迎えました。各施設の休園やイベントの中止などもあり、外出を控えたくなる時世、今年の花見は遠出を自粛するという方も、是非この記事で花見気分を感じてみてくださいね。全国に点在する桜の名所を、例年の満開の写真とともに特集で紹介しています。今回紹介するのは、日本有数の桜の名所、奈良県の「吉野山」です。1,300年も前から御神木として崇められている吉野の桜。シロヤマザクラをはじめとする200種の桜3万本が咲き乱れる、圧倒的な風景が広がります。

古くから信仰の山として知られる「吉野山」

日本屈指の桜の名所として知られる吉野山には、尾根沿いや山、谷など山全体を桜が埋め尽くす絶景が広がります。広範囲に及ぶ吉野山では、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜があり、主に「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」の4カ所に見どころが分かれています。

1,300年前に起源をもつといわれる吉野山の桜。山々には神が宿ると信じられていた頃に、吉野山は神仙が住む理想郷と言われていたそう。修剣道の役行者が厳しい修行の末に感得した蔵王権現を、桜の木に刻んで吉野山に祀り、のちにその桜が御神木となりました。蔵王権現を本尊とする金峯山寺への参詣も盛んになっていき、御神木の献木というかたちで桜が植え続けられたのだそうです。

吉野山は桜で特に有名ですが、5月以降も美しい新緑が広がります。桜以外の季節も自然いっぱいの素晴らしい景色に囲まれながら、ハイキングや観光を楽しめそうです。

【下千本】千本桜

「昭憲皇太后御野立所」付近、通称「お野立ち跡」と呼ばれる展望台から眺める「千本の桜」。吉野山の中でも昔から最も桜が多い場所として知られているそうです。

【中千本】金峯山寺(きんぷせんじ)

修剣道の総本山「金峯山寺」は、紀伊山地の霊場と参詣道のひとつとして、本堂蔵王堂と仁王門が平成16年にユネスコ世界遺文化遺産に登録されました。堂々とした佇まいの寺や、見事に咲き乱れる吉野山の桜の絶景も楽しめますよ。

【上千本】滝桜

吉野山の玄関口となる下千本駐車場から2.6キロメートル、徒歩で40分程の場所にあるのが「滝桜」を観賞できるエリア。上千本と呼ばれる、吉野山でも桜が多く群生するエリアです。あたかも滝が流れ落ちるかのような圧巻の桜景色を見ることができますよ。

上記以外にも、吉野山には桜の見どころが多く点在しています。時間に余裕をもって、桜景色にどっぷり浸ってみてはいかがでしょう。

【吉野山】

所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山

電話: 0746-34-2522 (一般社団法人 吉野ビジターズビューロー)

ライトアップ: あり

桜まつり: なし

公式サイト: http://yoshino-kankou.jp/cherryblossom/

※ 新型コロナウィルスの感染リスクを回避するため、2020年はパーク&バスライドを実施せず、郊外駐車場の利用およびシャトルバスの運行が中止となっています。

2020年開花状況の見込みは?

「吉野山」の桜の見頃時期の目安は例年3月下旬~4月下旬頃ですが、日本気象株式会社の情報によると、近畿地方の開花時期は平年より早いか平年よりかなり早い見込みと予想されています。

最新情報は、下記のウェブサイトをご確認くださいね。

日本気象株式会社: 2020年桜の開花・満開予想

吉野ビジターズビューローの公式サイトにも、開花情報が掲載されています。

[情報協力・写真提供: 一般社団法人 吉野ビジターズビューロー]

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