極上のもちもち!「天極堂」が守り続ける貴重な吉野本葛がそろうカフェ【奈良駅】

奈良旅の玄関口であるJR奈良駅の2階にある「吉野本葛天極堂(てんぎょくどう)」。奈良県内に7店舗を構え、日本の伝統食材「吉野本葛」を届けているお店です。今回立ち寄ったJR奈良駅店は奈良土産にぴったりな販売店とカフェを併設していました。貴重な吉野本葛のお料理とスイーツを味わえるゆったりカフェを紹介します。

天極堂が創業から守り続ける「吉野本葛」

1870年創業の「天極堂」が届けている「吉野本葛」。豆科の植物である葛の根を原料とする日本の天然素材で、マクロビオティックでも注目されています。

冬の山奥の地中深くに生えている根を掘り、その根を繊維状に粉砕して水と混ぜ、根に含まれる澱粉をもみだす「吉野晒(よしのざらし)」という江戸時代から伝わる水晒し製法で仕上げています。

1kgの葛根からできる葛粉は約100gとごくわずか。現在、根を掘る人、良質の葛根が掘れる山も少なくなって、吉野本葛の原料の葛根は高価なものとなっています。

葛根は生薬の主原料としても有名で、発汗・解熱・鎮痙作用もあり、イソフラボンを含み血中コレステロールの低下・骨粗しょう症・更年期障害などに有効な効能があるそうです。

体に優しいできたて葛料理

JR奈良駅店にはそんな貴重な吉野本葛の商品が並んでおり、お隣のカフェでは葛料理と葛スイーツをいただけます。

のれんをくぐると広い円形の店内。メニューにはたくさんのお品が書かれてあり、アレルギー表示もわかりやすくて親切です。

JR奈良駅店限定「卵とじ葛うどん」(900円・税抜)、

「葛とじごはん」(850円・税抜)、「葛カレー」(850円・税抜)など、たくさんの葛料理。

夏にピッタリ季節限定「サラダ葛うどん」(900円・税抜)。ドレッシングは液状胡麻とすり胡麻と分けて添えられてました。

麺が見えないほど野菜がたっぷり!艶々の葛うどんは細めでサラリと喉越しよく、食欲も進みます!

一品料理の「奈良のおあげさん」(350円・税抜)。

中には胡麻豆腐が入ってぷるんぷるん!生姜と醤油をつけて大人の逸品です。

葛づくしの葛スイーツ!

人気1位の「極(きわみ)パフェ」(850円・税抜)。高さ20cmほどで、葛ソフトクリーム、抹茶アイス、くずの子ロールがのってボリューミーです!

吉野本葛を贅沢に練りこんだ葛ソフトクリーム。これぞ葛の力なのか、なめらか!まろやかで濃厚なのに、黒蜜がかかってさらに豊かな甘みです。

葛ソフトの隣には一口サイズのくずの子ロール。1本ずつ職人さんの手作りで、吉野本葛100%、小麦粉やベーキングパウダー不使用でカステラのようにふんわり。きめ細かいクリームが優しい味わいです。

葛ソフトの下には、白玉団子と抹茶の葛餅が隠れていました。葛餅は、寒天と違う独特のぷるぷるとモチモチ食感!飲み込むまで続く驚きの弾力です!

グラス部分には葛ぜんざいとフレークが敷きつめられ、最後まで甘い和スイーツを堪能できました。

パフェ以外にも、葛スイーツはまだまだあります。

吉野本葛・大豆粉・希少糖で焼き上げたグルテンフリーのしっとりケーキセット「くずの子パウンドセット(バニラアイス・ドリンク付)」(600円・税抜)や、「葛ブリュレ」(400円・税抜)、

「葛ソフトクリーム」(350円・税抜)、宇治抹茶に葛ソフト・抹茶葛餅・小豆餡がのった「抹茶葛あずき」(650円・税抜)など。

奈良の本物を手土産に、テイクアウトも

テイクアウトに「葛もちサイダー」「くずの子ソフト」もあったり、

店頭にはパフェにのっていた「くずの子ロール」の1本売りもありました。温めるとクリームがトロトロでフォンデュもできるそうです。

吉野本葛、葛きり、葛うどん、胡麻豆腐や、葛スイーツなどが単品からギフトまでデパート並にそろっています。

冬の冷たい空気と水、そして人の手で丁寧に生み出される美しい白色の吉野本葛。夏は清涼感があって、冬は体の芯から温めて、1年通して味わえる健康的な葛料理と葛スイーツで奈良旅を締めくくってみてはいかがでしょう。

吉野本葛天極堂JR奈良駅店

住所:奈良県奈良市三条本町1-1JR奈良駅ビエラ奈良2F

電話:0742-20-6300

営業時間:10:00〜21:00(L.O 19:30)*営業時間短縮の場合あり

定休日:施設に準ずる

交通:「JR奈良駅」直結

HP:https://www.kudzu.co.jp/

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