毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。10月8日からは毎週木曜日、4回にわたって「おおうえくにひろのエール!奈良の木」をお送りします。
これは、自称“奈良の木・応援隊長”のおおうえくにひろさんが、奈良県が誇る「奈良の木」について調査し、その魅力を熱く語り、応援・お伝えするコーナーです。
第2回は「魅力体感!健康効果も実証」というこで、実際に奈良の木で作られた家に行き、その健康効果について「吉野と暮らす会」の石橋輝一さんにお話を伺いました。
※この記事は10月15日(木)に放送された内容です。
奈良の木の“健康効果”って?
県中部に位置する吉野町。「町が一つの製材工場」と呼ばれるほど、木材関連事業所が立ち並んでいます。
石橋さん
「こちらが2017年にオープンした“吉野杉の家”です。」
おおうえさん
「すごい、かわいらしい!」
石橋さん
「すべて吉野の木でつくられています。」
こちらの建物は、吉野材の魅力を発信する拠点として、また、宿泊施設としても利用されています。
おおうえさん
「わ~すごい!めちゃめちゃ良い雰囲気!」
石橋さん
「1階は吉野スギばっかり使っています。木目が美しくて色合いがきれいなんですよね。」
石橋さん
「目が詰まっているでしょ、非常に木の密度が高いんですよ。これが吉野スギの大きな特長で、強度が強く丈夫な家が建てられるんですよ。」
強度の指標となる「ヤング係数」をみると、スギの全国平均値E70に対して吉野スギはE90。奈良県産材が一般的な木材に比べより高い強度を示しており、その強さが証明されています。
石橋さん
「この板見て下さい、節少ないでしょ。」
おおうえさん
「確かに、こんなに大きいのに。」
石橋さん
「節が多いと、結構目がちかちかしたりとかして、疲れたりするんですけど、節がないと心が落ち着くんです。」
節が少なく、強度に優れた奈良の木。中でも吉野スギは水が漏れにくく酒樽の材料に最適で、江戸時代、吉野は樽丸林業と呼ばれるほど酒樽の材料である樽丸づくりが盛んでした。吉野林業発展の基礎をつくったと言えるでしょう。
石橋さん
「2階はすべてヒノキを使っています。」
おおうえさん
「木の香りで完全に体が包まれますね。めちゃ癒されます。ちなみに奈良の木は体にも良かったりするんですか?」
奈良の木の健康効果は、2016年に行われた県の試験により実証されています。「菌が増えにくい」「カビの生育抑制」「ダニが近づかない」「ウィルスの感染力が低下」「消臭」「湿度の調整」「熱を伝えにくい」「紫外線の軽減」の8項目です。
木材は、室内の湿度を調整する能力に優れ、湿度の高い環境では空気中の湿気を吸い込み、低い環境ではその蓄えた水分を吐き出します。例えば、奈良の木を8畳の部屋の天井板に使うと、1リットル以上の水分を吸い込む計算となります。
石橋さん
「触っていただきたいんですけど。」
おおうえさん
「温かみを感じる!」
奈良県産スギ板を手で10秒間触って、手の表面温度の変化を測定する試験では、手の温度がほぼ下がっていないのがわかります。
奈良県産ヒノキ板も同様の結果です。プラスチックなどの材料と比べると明らかな差があるのがわかります。
おおうえさん
「めちゃくちゃいいです。最高です。ずっと居れます!」
石橋さん
「ありがとうございます。」
おおうえさん
「この感じ、最高~!」
次回は「奈良の木をもっと生活の中で使っていこう!」をテーマにお届けします。お楽しみに!
※この記事は取材当時の情報です。