毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。月曜日は「NARAベスト3」と題して、奈良をすみずみまで知る奈良まほろばソムリエの皆さんに、おすすめのグルメやスポットを3つずつご紹介いただいています。
今回は、奈良まほろばソムリエ・松浦さんが紹介する「奈良市・五劫院近辺のほっこりグルメ」!五劫院は東大寺の末寺で、正倉院から北へ200mほどのところにあります。松浦さんがなぜ「五劫院」に 注目したかというと、2月12日から18日まで、涅槃図と五劫思惟阿弥陀仏坐像が特別公開されるからなんです!(予約制)涅槃図とは、お釈迦様が2月15日に80歳で亡くなられた時の場面を描いたものです。この日は各寺院で、涅槃会(お釈迦様の供養)が営まれます。
■1軒目は「田舎料理 畔(ほとり)」
佐保川の”ほとり”にあることが、店名の由来というこちらのお店は、35年間、保育士をされていた奥さんが始めました。野菜中心の健康に気を配ったお料理を提供されていて、食品研究家で医学博士の吉村裕之さんが提唱される「まごはやさしい」というバランスの良い食事の考え方を取り入れています。
「まごはやさしい」を頭文字として、日本の昔からある食材を意味しているんですよ。
オススメのメニューは、「畔ランチ」。
お料理は、おから入り煮込みハンバーグや、アジフライと椎茸エビづめフライなど8種類から選べます。今回は「マグロのこがし醤油焼き」を選びました。タレが効いていて、どんどんお箸が進んじゃいます。
小鉢5品は、その日の食材によって異なったメニューに。大根のサラダはシャキシャキ!玉葱ドレッシングに、じゃこ入りでとっても美味しいです。さらにヒノヒカリのご飯は、おかわり自由なんですよ。男性にもうれしいサービスですよね。
そして、+200円(税込)で、飲み物とデザートも楽しめます。カワイイ牛の絵が描いてあるお菓子と紅茶をいただき、大満足です!
■二軒目は「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
アジア各地で出会った味をベースに、漢方理論に基づいた薬膳料理を 気軽なスタイルで提供しているお店です。薬膳と言うと“苦い”漢方薬というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、店主の里井さんは“美味しく食べて身体も心も健やかに” との思いで料理を作られています。
そんな「藍布」 でオススメのメニューは季節の養生ランチコース。
春夏秋冬、季節の移り変わりに対応して体調を整えてもらおうという週替わりの料理です。優しい味わいの鶏コラーゲンが入った薬膳スープや、キノコいろいろと挽肉のタイ風ココナッツ赤カレーもいただきました。ピーナツと黒米ごはんという一風変わったカレーですが、スパイシーで美味しいんです!
白菜と厚揚げのオイスターソースの炒め物もコクがあり、とても美味しいです。
そして、アジアンデザートと、その日の料理コンセプトに合わせた飲み物も付いています。この日はハトムギや雑穀の上にココナッツミルクがのっているデザート「中国の八宝みつ豆」とスッキリした味の「ライチ紅茶」をいただきましたよ。
1月はお正月などで食べ過ぎ、腸の働きも鈍っていたのですが、身体の中から温まり、元気をいただくことのできるお店でした。
■三軒目は「珈琲や かじせん(鍛冶千)」
築110年を超える鍛冶屋の建物をリノベーションし、2018年にオープンしたスペシャルティーコーヒーの専門店です。天井を見上げれば、明治の建築様式が残っていて、ノスタルジーを感じる落ち着いた店。昭和15年まで使っていた屋号「鍛冶千」を店名に採用されているんです。
お店では、店長・西田さんが美味しいコーヒーを提供したいという思いから香り、旨味のために煙突の長さにまでこだわった焙煎機でローストされています。
今回いただいたのは、少量しか生産されないという希少価値の高いコロンビアの農園のスペシャルティーコーヒーです。
美味しいコーヒーを楽しむには、豆の焙煎がとても大切で、その日の気温など細かな条件が関係してくるそう。ぜひ、こだわり抜かれた美味しいコーヒーを楽しんでみてくださいね。
気になるお店の場所は?
「田舎料理 畔(ほとり)」は、 水曜と木曜の定休日に加えて、現在は日曜日もお休みされていますので ご確認のうえ、お出かけください。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」は、 やすらぎの道と一条通が交わる法蓮仲町(ほうれんなかまち)交差点から 東へ歩いて数分の所にあります。 前日までの電話予約をお願いします。
「鍛冶千(かじせん)」では、 ノスタルジックな雰囲気の中、自家製焙煎気で作った こだわりのコーヒーが味わえます。
まだまだ寒い日が続きます。身体に優しいお料理と美味しいコーヒーで癒されてみませんか?
※この記事は取材当時の情報です。
※この記事は奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」で2月8日に放送された内容です。