毎週月~金曜日 ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。
※この記事は12月13日(月)に放送された内容です。
今回ご紹介するお店は、近鉄大和八木駅から歩いて5分程のところにある「ビストロ ラ フワジャ」。地元に愛されてもうすぐ9年のフレンチレストランです。
フワジャという店名の由来を聞いてみました。
オーナーシェフ 増井正廣さん
「『和食』と『フレンチ』の融合を目指した料理をしようと思って。Fuwajaは【Fu】フランス、【wa】和(み)、【ja】ジャポン。という意味で、私の考えた造語です。」
シェフが大事にしている和との融合は食事に出される割り箸からも感じられます。下市町で作られているこの割り箸は、なんと令和天皇の即位を祝う晩餐会で使われたものと同じ種類なんだそう。
まず1品目は、【たらの白子のフリット 黒酢ソース】。
とてもクリーミーで味も濃厚、フリットなので外はモチっと中はトロっとしています。少し酸味のあるソースは後味がすっきりしています。
白子の下には、なんと明日香村産のかぶらが…!かぶらと一緒にいただきます。
味がしっかりしているかぶらは甘味があり、白子がソースにもなります
続いては彩り豊かな前菜【オリジナル洋風八寸】。
キッシュは低温でゆっくりと焼かれているので、しっとりした食感に。たっぷり入っている奈良県産キャベツの食感も楽しく、野菜の旨味とベーコンの塩気がピッタリです。
県認定の「おいしいならジビエ提供店」であるフワジャさんで人気の前菜は、上北山村の鹿をイチジクやクルミと合わせたパテ。
繊細な舌触りが楽しめるんだとか。
自家製の酒粕入り全粒粉パンに乗せていただきます。
あっさりしていますね。
オーナーシェフ増井さん
「鹿肉は脂肪分が少なくてあっさりしたお肉なんです。それを補うために少し豚肉が入っています。」
自家製の酒粕入り全粒粉パンも酒粕の味がしっかりとあり、噛めば噛むほど、酒粕の風味と旨味があふれ出てきます。
それではメインのジビエは希少な鹿のフィレ肉をベーコンで巻いた【吉野産鹿カツレツ】です。
柔らかくて、あっさりしていて食べやすいです。ベーコンと衣によって旨味が閉じ込められていたのか、口の中で解放されたかのように、旨味があふれ出します。
美味しさが溢れ出るお料理の数々にはさらに、スープ、デザート、食後のコーヒーがついています。
オーナーシェフ増井さん
「お客様のお料理をさげに行ったときに、お皿の中をキレイに食べていただいているのが一番嬉しいです。その状態を見るだけで『あ、満足していただいたんだな』と思えるので。」
フランス料理を和と融合することで、気取らずに楽しめて、さらに地産地消を叶えている「ビストロ ラ フワジャ」。奈良のうまいもん、ごちそうさまでした。
気になるお店の場所は?
※この記事は取材当時の情報です。