奈良と言えば三輪素麺!心温まる煮麺(にゅうめん)が味わえる

 毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。

※この記事は2月28日(月)に放送された内容です。

近鉄学園前駅から徒歩3分のところにお店を構える「麺どころ わこん」。2021年7月にオープンしたお店でとても上品な佇まいです。

店内に入るとお出汁の良い香りがしています。どういったお料理を頂けるんでしょうか?

店長・山本隆さん

「三輪素麵を使った素麺・煮麺(にゅうめん)の専門店となっておりまして、夜は日本酒などのお酒や季節の一品料理などが味わえるお店となっております。」

お店自慢の煮麺をいただく前に、麺本来の味を味わえるメニューを。

麺がつるつるで、柔らかいのに程よい弾力があり、食べ応えがありますね。

店長・山本さん

「一筋縄という麺で、小麦粉の甘味と香りを最大限に活かすために、油の代わりに吉野葛を使用しているので滑らかで体にも優しいですね。」

冷たい素麺の出汁には、宗田節を使用されているんだとか。

続いて、煮麺に自信たっぷりの店長・山本さん。期待が高まります。

素麺とは違い、ふわっとしていて、麺を噛むほどお出汁がジュワっと出てきます。

鹿児島県産の本枯れ節を毎朝削って出汁を取られているんだそう。

店長・山本さん

「削り立ての本枯れ節となっております。」

綺麗な色で、桜の花びらみたいですね。

麺にも出汁にもこだわった煮麺に相性抜群なのが…にしんです!とてもしっとりしていて、ほんのり甘味があります。

店長・山本さん

「仕上げるまでに2日間ほどかかっておりまして、水や出汁を使わずに日本酒と調味料のみで仕上げています。」

さらに一緒に食べてもらいたいというメニューが…!?

なんと、白い出し巻き!明日香村の「のらのわ耕舎」の野草と自家栽培のお米のみで育った鶏の卵を使っていて、添加物も一切入っていないので身体にも優しいとのこと。

見た目によらずしっかりと卵の味があり、出汁の旨味も感じられます。

そして、締めには…お酒!煮麺と一緒いただきました。

ワインがさっぱりしているので、お料理と合いますね。

店長・山本さん

「ワイナリーから出来立てを樽で直送した新鮮な白ワインとなっております。」

フレッシュさが最初に来るので、煮麺といただくとより一層味の存在感を感じることができ、やみつきになってしまいます。

素材ひとつひとつが見事な調和を奏でる和の味。今後の目標をお聞きしました。

店長・山本さん

「コロナ禍のオープンという事もあって大変ではありましたが、地元のお客様に支えられながらやってきました。今後は、地元のお客様に愛されるお店をつくっていきながら、県外・海外にも三輪素麵のおいしさと、おいしいお出汁を届けられたらなと思っています。」

奈良と言えば三輪素麺。そんな素麺の奥深さが感じる心温まるお料理でした。「麺どころ わこん」さん、ごちそうさまでした。

気になるお店の場所は?

※この記事は取材当時の情報です。

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