女性店主がこだわりのシャリで握る江戸前風寿司!

 毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。

※この記事は3月7日(月)に放送された内容です。

鮨處WASABIは、近鉄奈良駅から南へ歩いておよそ3分、林小路町にあります。

店主・あだち真緒さんが開業したのは2003年。以前は、鮨職人のお父さんのお店で働いてたそう。寿司職人になられたきっかけをお聞きしました。

店主・あだち真緒さん

「父親から『鮨の仕事は女性でもできるんだぞ』と幼い時から聞いて今に至ります。」

鮨處WASABIでは、現在、夜のみの営業で、価格によって3つのコースがあります。この日は、11,000円のコースから店主・あだちさんオススメの品を紹介してもらうことに。

まず、真牡蠣を頂きます。

ぷりぷりで新鮮さゆえの甘味がクリーミーでとても美味しいです。味付けは、自家製のポン酢なんだそう。

このコースでは、数品の料理が提供され、握り鮨へと続きます。仕入の状況で12貫から15貫用意される中、続いていただくのが白甘鯛です。

歯ごたえが良く、脂も乗っていて美味しいです。

鱚(きす)の昆布じめも頂きました。

店主・あだちさん

「鱚の旬は夏場なんですけど、夏場は皮と身の間に脂身があるので湯霜(※切り身を表面に熱湯を通し霜降りにする調理法)にするんですけど、冬場は脂が少なくなるので昆布じめにしてお出ししています。」

身もぷりぷりで、癖がなくあっさりとしたお味ですね。

店主・あだちさんは、理想のシャリをつくるため、水と火加減には、とても気を使っています。

店主・あだちさん

「口の中に入れたときに、パラッとほぐれるようなシャリを作りたくて、本当に気を使っています。」

これは、バランを切って作った、師匠である父・足立佳寿久さんの作品なんだそう。

店主・あだちさん

「ビニールバランなんですけど、小刀で切っていくのが寿司職人の1つの技術なんです。」

続いて握ってもらったのは、活け鯖です。

脂が乗っていて、身が締まっていて美味しかったのですが、最後に違った甘味がありました。これは一体…?

店主・あだちさん

「甘酢のガリです。鯖とか鯵の薬味で葱とかをよく使われると思うのですが、甘酢に漬かった生姜で鯖とよく合うので間に挟んでいます。」

そしてこちらは大阪の泉南で水揚げされた鳥貝。楽しみです。

歯ごたえも良く、程よい磯の香りが絶品です。

最後に、店内に大きく飾られている「楽」の漢字について、その意味をお聞きしました。

店主・あだちさん

「自分がお鮨をつくるのが楽しいのと、お客さんにはお鮨を食べてほっと楽になって帰っていただけたらなと思って『楽しい』を書かしてもらっています。」

好きなお鮨を楽しく握っている店主・あだちさん。鮨處WASABIさん、ごちそうさまでした。

気になるお店の場所は?

※この記事は取材当時の情報です。

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