下北山村 国道169号の土砂崩れ 本格的復旧案検討に必要な調査内容を作成へ

2023年12月、下北山村の国道169号で発生した土砂崩れの対策工事について検討する委員会が、4日開かれ国が着手する本格復旧案の検討に必要な調査内容を、早急にまとめる方針を示しました。

土砂崩れが発生した国道169号の下北山村上池原では、道路を管理する県が応急対策として仮桟橋の設置などを進めています。

しかし、新たな深層崩壊の危険性が確認されたことを受け、6月下旬には仮桟橋を一般の車両も通行できるようにするとしていた方針を緊急車両のみの通行に変更し、村民の暮らしへの影響がさらに長期化する事態になっています。

県によりますと4日の委員会では、国が県に代わって本格復旧工事に着手することが決まったことを受け、復旧案の検討に必要な調査内容を早急にまとめる方針が示されたといいます。

委員からは、「とにかく早く進めるべきだ」などの声が上がったといい、作成でき次第、委員会を開き調査内容について委員と確認するということです。また、応急対策として4月2日から本線を緊急車両のみ通行可能としていることなどの状況説明が行われたということです。

また、4月1日には現地から北へおよそ16キロの地点にある上北山村西原でも、国道169号の斜面が崩落し、付近およそ3.4キロメートルが全面通行止めとなっています。これについて県は、応急対策の実施に向けた検討を進めていて復旧を急いでいます。

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