春日大社国宝殿 春季特別展「平安王朝の栄華」

源氏物語が生まれた平安時代の雅な王朝文化を紹介する特別展が、奈良市の春日大社国宝殿で開かれています。

春日大社は、皇室や藤原摂関家から篤い信仰を受け続け当時の最高峰の技術と贅を尽くした数多くの文化財が伝わっています。

平安時代に栄華を極めた藤原道長が奉納したと伝わる2枚の鏡。文字の癖が道長の書のものと似ているといい、重要文化財に指定されています。

これは、桃山から江戸時代にかけて春日大社の神官を務めた中臣祐範が写した源氏物語で54冊がすべて揃っています。

そして、貴族の女性らが遊んだとされる貝合。中には、極彩色の絵や源氏物語の句などが書かれています。またこの屏風は、宮中行事や神事として盛んに行われた競馬を描いたもので日本最古ともされます。

特別展、「平安王朝の栄華」は、前期・後期で展示品を一部替えながら8月4日まで開かれます。

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